【第3回】DeFiサービスの種類(ETH系、BSC系) について
あっくさんと一緒に暗号資産のリサーチをしている、DeFi×NFT研究家のびぎんと申します。
前回、第2回目の講座では「【Defiチュートリアル:第2回】DeFiのメリット・デメリット」ということをテーマに書きました。
今回の講座では、DeFiサービスの種類(ETH系、BSC系) について 詳しく解説します.
- 【第1回】DeFi(分散型金融)とはなにか
- 【第2回】DeFiのメリット・デメリット(DeFi運用のリスクも含む)
- 【第3回】DeFiサービスの種類(ETH系、BSC系) について
- 【第4回】国内取引所からバイナンスへの送金方法
- 【第5回】バイナンスの使い方 (BNBの購入方法)
- 【第6回】Safepalの使い方 (アプリのインストールから設定方法まで)
- 【第7回】PancakeSwapの使い方
- 【第8回】DeFi運用までの流れ1(準備編)
- 【第9回】DeFi運用までの流れ2(運用編)
- 【第10回】DeFi運用までの流れ3(回収編)
DeFiサービスの種類について、まず結論から先にお伝えします。
DeFiの種類を大きく分けると、ETH系のDeFiとBSC系のDeFiの2種類が存在します!
- ETH系のDeFiとは、Ethurium(イーサリアム)のブロックチェーン(ERC20)を利用しているDeFiサービスを指します。
- BSC系のDeFiとは、Binance Smart Chain(バイナンススマートチェーン)のブロックチェーン(BEP20)を利用しているDeFiサービスを指します。
この説明でチンプンカンプンの方のために、もっと分かり易く例えて説明すると、ゲーム機で例えるなら、XboxとPlaystationのゲーム機本体が2つあるようなイメージです。
双方にそれぞれ互換性がなく、Xbox用のゲームソフトはXboxのゲーム機でしかプレイできないですし、Playstation用のゲームソフトはPlaystationでしかプレイできない、そういったイメージです。
DeFiについてもETH系とBSC系には基本的には互換性がない(※注1)ため、ETH系のDeFiをやりたいのかBSC系のDeFiをやりたいのか、まず最初にどちらかのプラットフォームを選ばないといけません。
※注1:クロスチェーン技術を使えば、ETH系の仮想通貨をBSC系の仮想通貨に交換することが可能です。
ETH系、BSC系でそれぞれ有名なDeFiサービスサイトを少しだけご紹介させて頂きます。
もしかすると皆さんも、どこかで一度ぐらい聞いたことあるサービス名かもしれませんね?
●ETH系で有名なDeFiサービスサイト名
DEX (分散取引所) |
Uniswap(ユニスワップ)、Sushiswap(スシスワップ)、AAVE(アーベ)、MakerDAO(メイカーダオ)など |
レンディング サービス |
Compound(コンパウンド) |
●BSC系で有名なDeFiサービスサイト名
DEX (分散取引所) |
Pancakeswap(パンケーキスワップ) |
レンディング サービス |
Venus(ビーナス) |
<DEXとは>
DEX(Decentralized Exchange)とは分散型の取引所のことで、「デックス」と読みます。第1回、第2回の講座で解説した通り、DeFiにおける取引所は無人サービスとなっており、かつ一カ所に顧客資産が集中しておらず、分散化されているため、DEX(Decentralized Exchange:分散取引所)と呼ばれています。
DEXを利用する場合、私達は個々人が所有・保有するウォレット(お財布機能)をDEXに接続することにより、DEX上のDeFiサービスを利用することができます。
例えるなら、無人のセルフガソリンスタンドに自分自身で車を停車させ、自分で給油し給油した分の料金を支払いしてガソリンスタンドを後にするイメージです。
<レンディングサービスとは>
レンディングサービスとは、日本語だと貸出(レンディング)の意味で、あなたが保有する仮想通貨を預け入れて金利報酬を貰ったり、逆に仮想通貨を借りて、借りた期間分の手数料を支払ったりするサービスを提供しているサイトになります。現実世界の銀行と同じようなイメージを持ってもらえればと思います。
DEXやレンディングサービスについて詳しく知りたいかたは、また別途、ご自身で調べてみて頂ければと思います。
さて話しを戻しますと、
- ETH系のDeFiサービスは、Ethereum(イーサリアム)のブロックチェーンを利用している。
- BSC系のDeFiサービスは、BinanceSmartChain(バイナンススマートチェーン)のブロックチェーンを利用している。
詳しいことは良く分からなくても、この違いについては良く覚えておいてくださいね!!
なぜならば、ETH系のDeFiサービスに誤ってBSC系のブロックチェーンを使用している仮想通貨を送ってしまったり、逆にBSC系のDeFiサービスに誤ってETH系のブロックチェーンを使用している仮想通貨を送ってしまったりすると、仮想通貨を失ってしまう可能性があるからです。
ETH系の場合だと、ERC20(イーサリアムのブロックチェーン)を選ぶ必要があり、BSC系の場合だとBEP20(バイナンススマートチェーンのブロックチェーン)を選ぶ必要があります。
この辺りの詳細については、次回以降の講座で詳しく解説しますので、とりあえずERC20(イーサリアムのブロックチェーン)とBEP20(バイナンススマートチェーンのブロックチェーン)の2つが存在している。とだけ、覚えておいてください。
この二つが大きく何が違うのかと言いますと、仮想通貨の送金時等に使用する手数料を、イーサリアム(ETH)で支払うのか、バイナンスコイン(BNB)で支払うのかの違いになります。それぞれどちらのプラットフォームを使う方が良いかは、以下をご参考ください。
●ETH系のDeFi
ここ最近(2021年4月現在)は、送金時などに支払うイーサリアム(ETH)の手数料(ガス代)が高騰しており、毎回高額(数千円単位)なイーサリアム手数料を支払わなければならないため、比較的大口な取引を行う場合に利用するほうが良い。ETH系で少額な取引をしてしまうと手数料負けしてしまう場合があります。(※支払う手数料の方が高くなる場合があるので注意が必要です。)
●BSC系のDeFi
送金時の手数料に支払うバイナンスコイン(BNB)の手数料がとても安価(数十円単位)なため、小口な取引をおこなう場合に有利。小口な取引を複数回送っても、一回当たりの手数料代が安価なので、手数料負けする心配をしなくて良い。
以上の理由から、当講座では基本的にBSC系のDeFiサービスを使用することを推奨しています。
次回以降の講座の中で、DEXとしてPancakeSwapを利用し、ウォレットとしてSafePalウォレットを使用していきます。
ですので、使用するブロックチェーンは、バイナンススマートチェーン(BEP20)となります。
さて、次回第4回講座からは、いよいよ実践編に入っていきたいと思います。まだまだ先は長いですが、皆さんついてきてくださいね!
DeFiの概要についての解説は、第1回~第3回までとなります。良く理解できていないかたは、何度も繰り返し講座を読み返してみてくださいね。
ではまた次回!
- 【第1回】DeFi(分散型金融)とはなにか
- 【第2回】DeFiのメリット・デメリット(DeFi運用のリスクも含む)
- 【第3回】DeFiサービスの種類(ETH系、BSC系) について
- 【第4回】国内取引所からバイナンスへの送金方法
- 【第5回】バイナンスの使い方 (BNBの購入方法)
- 【第6回】Safepalの使い方 (アプリのインストールから設定方法まで)
- 【第7回】PancakeSwapの使い方
- 【第8回】DeFi運用までの流れ1(準備編)
- 【第9回】DeFi運用までの流れ2(運用編)
- 【第10回】DeFi運用までの流れ3(回収編)