LINEの仮想通貨LINK(リンク)は国内上場でどうなるのか
こんばんは、あっくです。
2020年1月30日に、LINE社が次の発表を行いました。
LINE株式会社のグループ会社であり、LINEの仮想通貨事業およびブロックチェーン関連事業を展開するVLC株式会社は、両者の傘下であるLINE TECH PLUS PTE. LTD. が発行する仮想通貨LINKを日本国内における新規取扱銘柄として、2020年4月以降に取り扱い予定である事をお知らせします。
LINEの仮想通貨LINKが、
4月以降に国内上場予定!
上場先はもちろん、
LINEが運営する仮想通貨取引所BITMAXです。
国内の仮想通貨業界に、かなりインパクトを与えそうなニュースですよね?
そこで、
- LINEのプロジェクトってどんなもの?
- 国内で上場すると価格が上がるの?
- 今のLINKの価格はいくらなの?
- そもそも、今買えちゃったりするの?
など調べましたので、案内したいと思います。
ちなみに、LINEの仮想通貨LINKのシンボル名はLN。
なぜ、LINEでもLINKでもなく、LNなのか・・?
おそらく、株式のティッカーシンボル名=LNと統一させたのだと思います。
余談ですが、LINEは、東証一部だけでなく、世界トップのニューヨーク証券取引所にも上場しています。
(後述の業務連携のため、年内に東証一部への上場は廃止されると思われる)
NY証券取引所に上場している日本企業は、現在12社のみ。
LINEは子会社という立場のため、この12社の中でも異例の企業と言え、数ヶ月前(2019年11月)に発表された、LINEとYahooとの業務提携によって、下のようなグループ構造になるとされています。
発表資料によると、ZHD親会社のソフトバンクとLINE親会社の韓国ネイバーが50%ずつ持つ新会社を設立。株式交換も使い、新会社が資本参加するZHDの傘下に事業会社のヤフーとLINEがぶら下がる形態になる。
ってことは、同じグループで、こんな感じ。
QR決済 | 仮想通貨 | |
---|---|---|
ヤフー | PayPay | TAOTAO |
LINE | LINEペイ | BITMAX |
国内において、若者層を中心に8,000万人のユーザーを持つLINEと、中高年を中心に5,000万人の月間アクティブユーザーを誇るヤフーが同じグループにいるという衝撃。
今年は、LINEとヤフーに目が離せません!
・・脱線が止まらなくなるのでこの辺にして、そろそろ本題に入りたいと思います。
LINEのプロジェクト
LINE社が独自の仮想通貨を作り、ブロックチェーン事業として展開していくプロジェクトのことを、LINE Token Economy(ライン トークン エコノミー) と呼びます。
サービス提供者(LINEのブロックチェーン技術を用いて開発したアプリ)とユーザーの間で経済を循環させ、相互に豊かになっていこう、という構想です。
このライントークンエコノミーで使用される仮想通貨がLINK(リンク)です。
LINKは、4月以降に国内取引所のBITMAXに上場されるわけですが、トークンエコノミーにおけるLINKの取り扱いは、日本国内と海外とで異なります。
- 海外:サービス内で仮想通貨LINKが使用される
- 国内:サービス内でLINK Pointが使用される
どういうことかと言うと、国内では、法律上の都合で、仮想通貨LINKを扱うことができないため、LINKの代わりに、LINK Point(企業やお店のポイントのようなもの)が使用されるというわけです。
大まかな流れは、LINK公式サイトの図に説明を加えた以下を見ていただくと、イメージしやすいのではないかと思います。
①LINE社や第三者がLINEのブロックチェーンでアプリ(dApps)を開発し、提供する。
②アプリの使用状況に応じて、LINK(LINK Point)が配布される。
③アプリを利用するなどサービスを受けた利用者に、LINK(LINK Point)が配られる。
④利用者は、獲得したLINK(LINK Point)でサービス受けたり、換金もできる。
(参考)LINKの公式サイトには、次のように説明されています。
LINE Tech Plus株式会社(LTP社)がLINKおよびLINK Pointを発行してLINKエコシステムに参加する各サービスに分配し、ユーザーは、サービスを利用すると、そこでのアクション内容やサービスへの貢献レベルに応じてインセンティブとしてLINKやLINK Pointを獲得することができ、それをサービス内で利用したり、サービス側から提供される様々な特典を得ることができます。
一方で、サービス側は、支払われたLINKおよびLINK Pointをサービスからユーザーに再分配することで、経済の好循環が生み出されます。
また、公式サイトの次の説明から、1LINK Point は 500円の価値に相当することが分かります。
さらに、LINKの次の設計にも注目です。
LINKの特徴をざっくりまとめると、次のようになります。
- LINEのブロックチェーンを使って開発されたアプリが利用されるほど、サービス提供者や利用者にLINK(LINK Point)が分配される。
- 国内では、仮想通貨LINKの代わりに、LINK Pointが使用される。
- 1LINK Pointは500円に相当する。
- LINKとLINK Pointの総発行量は計10億である。
- LINEの仮想通貨LINKは、今年4月以降にBITMAXに上場する予定
ここまで見て頂くと、ある疑問を抱いた方もいらっしゃるはずです。
仮想通貨LINKって、
500円固定のステーブルコインっぽくね?
このあたりも含めて、別途、踏み込んで考察していきますね。
LINKの価格は今いくら?
LINKは、海外の仮想通貨取引所BITBOX(BITFRONT)に上場しています。
BITBOXは、2020年2月27日(本記事投稿日)から、BITFRONT(ビットフロント)へ名前が変更される予定です。
(メンテナンス作業が長引いている模様)
※この記事では、BITBOXの名称に統一します
以下、BITBOXのLINKの価格です。
2018年10月18日の上場初値は、5ドル(約550円)。
最近は、12〜13ドル前後(1,300円〜1,500円)の価格で推移しています。
暗号通貨CCIのLINE BOTで価格を確認する場合は、ln、LN、Lnのいずれかを送ってください。
LINKは今、買えちゃったりできる?
LINEや仮想通貨LINKの将来性に期待して投資を検討される方の中には、
「今のうちにLINKを仕込んでおきたい」と考える方もいらっしゃることでしょう。
ですが、残念ながら、
現時点では、日本居住者はLINKを購入できません。
LINKが上場している唯一の仮想通貨取引所がBITBOX。
BITBOXは、日本居住者の利用が禁止されており、日本からのアクセスできません。
この国内からのアクセス遮断をクリアしたとしても、日本/米国以外の居住を示すID(パスポート等)を用いたKYC認証を済ませない限り、BITBOX内の自分のウォレット(アドレス)さえも参照できないことが分かりました。
「日本人が購入するのは取引所の規約違反」という次元ではなく、物理的に購入できない・・。
つまり、現時点で日本に住むLINKホルダーは0人です。
「LINKの国内ホルダーはゼロ」と聞くと、欲しくなるタイプ(←私)。
BITMAXにはいつでも登録できるので、LINK上場に備えて登録するのも良いかもしれません。
BITMAXの取引所は、LINEアプリを開いてウォレットの画面に進むと、すぐに見つけることができます。
今すぐにLINKを購入できないことは分かったとして、
BITMAXに上場した後に、
LINKを購入したほうが良いのか、
見送るべきなのかというと・・、
ちょっと長くなってきましたので、
後日、別の記事で紹介したいと思いますm(_ _)m